近代文学における味わいとその香り

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<<   作成日時 : 2016/02/03 13:31   >>

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ガソリン生活
朝日新聞出版
2013-03-07
伊坂 幸太郎

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おすすめ☆☆☆☆
ポップさ☆☆☆☆
新聞紙☆☆☆☆☆


 伊坂幸太郎の朝日新聞に連載されていた小説。
 当時、伊坂幸太郎の出身地である仙台に単身で旅行にいく程どっぷりファンをしており、新刊はまだかと一日千秋の思いをしていた自分には、毎日彼の小説が読める!とあって非常に興奮したにも関わらず、持ち前の三日坊主性分のほうが勝り、一週間も経った頃には「はやく単行本にならないかな〜」と鼻くそをほじり始めていた。今でも何枚か、新聞の切り抜きが勉強机の抽き出しに仕舞われている。
 
 主人公の車がいざこざに巻き込まれ、ギャグ混じりにテンポよく問題が解決されていく話。
伊坂幸太郎の小説といえば小気味の良いギャグや伏線回収の爽快感という印象を持たれがちである。というのは、彼の初期の小説は非常にキャッチーで万人受けしやすく名前も特徴的で、人の手から人の手に渡りやすいからだと思う。「この本面白いから読んでみて」と人に薦めやすいのだ。
 そうして彼の小説にハマり、有名所を読み尽くした読者が新しい小説に手を出してみて、期待していた作風と違い楽しめなかったという話をよく聞く。伊坂幸太郎自身もよく雑誌のインタビューやエッセイ、あとがきなどで「これからは読者受けするようなモノではなく、自分の書きたい小説を書いていく」と宣言しているし、言葉の節々に純文学へ魅力を感じているのだろうという様子が伺える。(かといって純文学を書いているわけではない所が面白い)
 『ガソリン生活』は、彼の比較的新しい小説にしては作風が初期のモノに近い。

 大江健三郎は小説とは異化への試みだと述べている。

異化:日常馴れ親しんでいる文脈から物事をずらして、不気味で見慣れぬものにすること

 正確ではないかもしれないけれど、「小説を読んだり映画を観たあとに、今まで何とも思っていなかった物や事象への感じ方が変わる」ぐらいに解釈している。これまでなんとなく美味しいな、と感じていたラーメンを、テレビで美食家が「麺がつるつるしていてウマい」と表現しているのを観た後に食べると「そうか。たしかにこのラーメンは麺がつるつるしていて美味しいんだな!」と感じる、、、とかかな?

 読書後、前よりも愛車の白ライフが愛らしく思える。僕はいつも運転しながら同乗者に「このライフ、レンタカーみたいでダサイやろ〜」とか「ちっちゃくて狭いやろ〜」とついつい愚痴を垂れてしまう。自分の体内で(車内で)自らの愚痴を聞かされるライフが気の毒だ。これからは極力、ライフの中では言わないようにしようと思う。

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